ギターセットにはギター本体と10数点のアクセサリーの他にギターアンプが付属しているセットが多いですが、単品でギターを購入したのであれば、ギターアンプが必要となります。
ギターアンプが無ければ音が鳴りませんし、ロックギターの歪んだ音を出すことができません。
また、ギターアンプによってはクリーントーンしか出せず、歪んだ音は別途エフェクターによって行う場合もあります。
エフェクターについては「最初に購入すべきエフェクター4選」を参考にしてください。
最近のギターアンプではクリーントーンとオーバードライブトーンの両方が出せるギターアンプが多いですが、中古アンプを安く購入する際は注意しましょう。
また、用途により選択肢は大きく変わってきます。
なぜギターアンプが必要なのでしょうか
エレキギター単体では大きな音はでないんです。
エレキギター単体では弦が鳴るだけの小さな音しか聞こえません。
単体ではアコースティックギターよりもずっと小さい音です。
これをギターアンプを通して増幅し、増幅が小さければクリーントーン、大きく増幅させればロックギターのあの歪んだ音、いわゆるオーバードライブサウンドをギターアンプから出すことができます。
また、練習はギター本体のペチペチとした音でも構いませんが、練習用ギターアンプにはヘッドホン端子が装備されているので、アンプで処理された音を聴きながら練習すると楽しく練習できます。
最近ではモバイル機器やスマートフォンから有線またはBluetooth接続でギターアンプに曲を流し、それに合わせてギターを弾くということもできる機種も増えてきました。
自宅練習用ギターアンプ温故知新
最近はどんどん多機能になっています。
まずは昔のお話から
昔は自宅練習用小型ギターアンプはゲインを上げてオーバードライブサウンドがだせる機種と出せない機種が混在していました。
アンプにつないで音をだしても、ただ「素の音」を増幅しただけで、ロックギターの音が出ないアンプも多かったです。
その場合は別途エフェクターで音に効果を加える訳ですが、最近のギターアンプは1万円もしないギターアンプでも、ドライブサウンドがだせる機種が殆どとなりました。
しかし、中古品を購入する場合は、そのギターアンプはボリュームで「素の音」を増幅させるだけなのか、ゲインで「ドライブサウンド」が出せる機種なのか確認しましょう。
最近の自宅練習用アンプは多機能です
例えば、1万円前後で購入できるYAMAHA GA15II ギターコンボアンプを例にすると、この価格帯でありながら、CLEANチャンネルとDRIVEチャンネルがあり、外部音源を入力できるAux inも搭載されています。
同じくこれも1万円前後で購入できるMARSHALL MG10でもCLEANチャンネルとDRIVEチャンネルがあり、外部音源を入力できる外部入力端子が搭載されています。
もちろん、どちらもヘッドホン端子装備です。
この位の価格帯では10W~15Wと自宅で使用するには十分の音量が出るギターアンプです。
逆に3W~5Wと小さいギターアンプで乾電池使用の機種も同じ価格帯となっています。
用途に応じて選択しましょう。
少し高価な自宅練習用ギターアンプ
最近はアンプの設定もスマホから。
価格帯は2万円~4万円を少し超えるあたりに位置する自宅練習用ギターアンプの多機能版。
小さいサイズではエフェクターも内蔵し、スマートフォンでアンプやエフェクター設定が可能で、そして音楽もBluetooth等で接続できるので好きな曲に合わせてギターを弾くことができます。
NUX Mighty Airのように、ギターとアンプ間をワイヤレスにできるトランスミッター付きの機種もあります。
中くらいサイズではエフェクターが内蔵され、アンプモデリング機能も充実し、そしてオーディオインターフェイスとして機能する機種もあり、パソコンでレコーディングできるようになります。
レコーディングには別途ソフトが必要なものと付属するものがありますので確認しておきましょう。
自宅練習用は小型~中型サイズが適しています
日本の住宅事情も関係してます。
一軒家でお隣さんが近いのか遠いのか。
集合住宅で木造か、鉄筋か・・・・・等
やはり音楽と合わせてギターを弾くとなるとあまり大きな音ではご近所の迷惑になります。
普段はヘッドホンで練習するにしても、時々は実際に音を出して弾いてみたくなるものです。
そうすると自宅練習用ギターアンプは多くの方には小型~中型サイズが適しているということになります。
いちど楽器屋さんに行って、1万円前後で販売されているギターアンプで10W前後の機種を弾かせてもらってみましょう。
ボリュームとゲインを上げると、案外と大きな音がでます。
自宅ではボリュームが半分以下で丁度良い感じではないでしょうか。
スタジオ練習ではスタジオに大きなアンプがセッティングされていますし、ライブハウスでも備え付けのアンプがある場合があります。
自宅では自宅練習用と割り切って購入してもよいでしょう。
さて、自分が楽しめる自宅練習ギタースタイルはどのようなものでしょうか。
スタイル別お勧め練習用ギターアンプ
楽しめると思った内容でアンプを探してみましょう。
最初はお財布に優しいギターアンプで楽しみたい
ここでは「Marshall MG10 GOLD」を選んでみました。
CLEANチャンネルとDRIVEチャンネルがあり、外部音源を入力できる外部入力端子が搭載されており、ヘッドホン端子を装備ている製品がよいでしょう。
出力は3W~15Wの製品が多く、価格帯は1万円前後が目安となります。
造りの善し悪しが現れやすい価格帯ですので、あまりに安価な製品や聞いたことが無いメーカー製品はやめておいた方がよいかもしれません。
店員さんやギターの先輩にアドバイスを受けてみましょう。
私は有名メーカーの製品が安心だと思います。
わずらわしい配線は嫌!手軽にギターアンプで楽しみたい
「BOSS KATANA-AIR」は、ギター接続もアンプ設定もエフェクター設定も、スマホ内の楽曲もワイヤレス。
そんな製品も存在します。
ギター接続もワイヤレスとなると限定されてきますが、アンプやエフェクター設定、スマホ内の楽曲再生がワイヤレス化された商品は増えてきました。
価格帯は2万円前後から4万円前後と高価になりますが、エフェクターを内蔵している製品も多いのが特徴で、小型から中型までが対象の価格帯となります。
アンプの大きさ、出力の大きさ、オーディオインターフェイス機能の有無、内臓エフェクターの有無などポイントを押さえて選択しましょう。
エフェクターは別で用意して本格的にギターアンプを楽しみたい
これは選定に悩みます。
Roland JC-22 30Wを選択してみました。
エフェクターにはモジュレーション系、残響系、ひとくくりにして空間系と呼ばれる場合もありますが、アウトプットがL/Rと2ch仕様となっている場合が殆どです。
マルチエフェクターにしてもアウトプットはL/Rの2ch仕様です。
同じアンプを2台購入することが殆どですが、最近の主流は「多機能化」です。
価格に組み込まれた多機能部分をあまり使用しないのに2台購入するのは、なんだか勿体ない気がします。
基本的に同時受信できないのでワイヤレスも使用できません。
そうなってくると基本機能に限定した安価な部類に入るアンプから選ぶか、パーツが厳選された基本機能を研ぎ澄ませた逆に高価となったアンプを選ぶかになってしまいます。
2ch仕様で有名なメーカーで、製品の寿命が長いというと「ROLAND JC 22」がお手軽価格帯になるのですが、それでも4万円を超えてしまいます。
この機種の価格を基準として4万円以内で同じアンプを2台購入するのも選定方法の一つだと思います。
左右に飛び交うディレイサウンドも魅力ですし、マルチエフェクターでは左右別のエフェクターを選択することができる機種もあります。
ギターサウンドとエフェクター&ギターアンプを存分に楽しむにはL/R仕様となります。
選択肢がありすぎて悩みます
選択肢が多いのはよいことですが悩みますね。
エフェクターとアンプの組み合わせで出せるギターサウンドは無限とも感じます。
それだけ製品が多いということです。
そんな中、いくつかの製品を選んでみましたが、やがていつかは後継機種がでることでしょう。
現在よりもっと便利に、もっと多機能に、サウンドも良くなっていることでしょう。
自分の練習スタイルに合った機材選びもギターを長く楽しむための秘訣だと思います。
いろいろと探してみましょう。
それでは楽しいギターライフを。
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