ギターを入手すると次に入手したいのは音を出すアンプと音に変化を与えるエフェクターです。
今回はエフェクターについて、最初はどのようなどのようなエフェクターを揃えたらよいのか例示してお勧めします。
好みのエフェクターが見つかればギターライフの充実も間違いなしです。
エフェクターとは?
そもそもエフェクターって。
エフェクターとはエレキギターと接続して音に変化を与え、様々な音色にする機材です。
オーソドックスな機種なら数千円から購入できますし、高機能や厳選したパーツを使用しているもの、また、ビンテージペダルやブティックペダルと呼ばれる機種では数十万円まで価格も様々です。
コンパクトエフェクター・ストンプボックス・ペダル
足元にある小~中くらいの大きさのエフェクターです。
まず、エフェクターには小さな筐体のコンパクトエフェクターがあります。
ストンプボックスとも呼ばれますし、単純にペダルとも呼ばれます。
1つの効果に特化したものが多いですが、複数の効果や機能を持たせた製品もあります。
ボリュームペダルやワウ・ペダルもここに分類されることが多いです。
マルチエフェクター
安価な機種から高価な機種まで様々です。
つぎに何十種類のエフェクト効果の中から組み合わせて使用することのできるマルチエフェクターがあります。
しかし組み合わせの個数には制限があります。
大きさもコンパクトエフェクターの大きさのものから、大きなエフェクターボード1枚分もある大きさのものまで様々です。
アンプシミュレーターも内蔵されて、ラインからの録音やヘッドホンで聞くときに迫力がある機種が多いです。
ラック式エフェクター
音を追求している機材やビンテージ機材が多いです。
あとはラック式エフェクターといって1Uラックサイズ、またはそれ以上のサイズの機種もあります。
ある機能に特化した専用機やマルチ機能のラックもあります。
専用機を集めてラックシステムを組み上げ、アンプの横に設置し、足元にもエフェクターを設置したり、ラックシステムのコントロールスイッチがあったりと大掛かりなセットとなりますが、そこからの音は他では味わえない「音」があります。
しかし最近の高額なマルチエフェクター、アンプシミュレーターはそれにとってかわるものとして、かなり音が良くなっていますし、多機能化しています。
大きさで機能が限定される訳ではありません
最近は多様化してきています。
またコンパクトエフェクターの大きさに機能を詰め込んだマルチエフェクターもありますし、マルチエフェクターの大きさではありますが、1つの効果を多機能にエディットできる製品もあります。
エフェクト効果の種類(分類)
分類方法は人それぞれといった感じがあります。
ダイナミック系
音の大小を整えたり音量を上げたりするエフェクターです。
代表格は「コンプレッサー」でしょうか。
他にはリミッターなどがあります。
フィルター系
オートワウやワウ・ペダルが代表的なフィルター系です。
特定の周波数に変化を与えたり、リズムやテンポの変化に追従して周波数に効果を与えたり、音をぶつ切りにする効果を与える等のエフェクター群です。
ドライブ系
エフェクターの花形です。
大きく3つ。
ファズ、オーバードライブ、ディストーションです。
ブースターもここに分類される場合もあります。
いわゆる歪み系エフェクターで、人によって大きく好みが分れるところですし、演奏ジャンルによっても求めるものが大きく異なります。
ロックギターには欠かせないエフェクターです。
もちろんエフェクターを使わず、アンプだけで歪みを作ることができるので、硬派にアンプでドライブ音色を追求してもよいですし、アンプとエフェクターを組み合わせても構いません。
ブースターと組み合わせたり、2つの歪みエフェクトで新しい歪みを生み出すことも最近のトレンドです。
モジュレーション系
空間系に分類されることもありますが、音に厚みを加えるコーラスや音を激しく波打たせるような効果のフランジャーなどが代表格です。音を揺らすトレモロもあります。
分類が難しく、ここにピッチ・シフターやハーモナイザーが分類されていたりします。
代表格は「コーラス」でしょうか。
残響系
モジュレーション系と併せて「空間系」でまとめられる場合もあります。
リバーブやエコーといったお風呂場効果やディレイといったやまびこ効果を生み出すエフェクターが代表各です。
リバーブでは反響する空間の大きさで効果の聴こえ方は随分とことなりますし、ディレイも音の遅れ具合や遅れる音の質感、回数、左右交互にとか様々な設定をすることができます。
代表格は「ディレイ」としておきましょう。
最初に買うならこの4種類がお勧めです。
最初はこの4種類で。
ギターの音色はクリーンと歪みに大きく分けられますが、この2種類の音色に対応し、かつソロを弾いても気持ちよく弾けるエフェクターを選んでみました。
・コンプレッサー
クリーントーンでコードを弾いても、カッティングしても音の粒が揃って音が前に出てきます。
歪ませてもミュート音に迫力がでます。
ソロではアタックの効いた粒の揃った音になります。
バラード曲のソロでは設定を控えめにしてピッキングニュアンスが残るようにしておきます。
・コーラス
クリーントーンが綺麗に聞こえます。
歪みでは軽く掛けることで音に厚みが出ます。
軽く薄くがポイントのエフェクターですが、個性を持たせるためにクセを付けてオリジナリティを出してもよいでしょう。
・オーバードライブ
様々な個性の歪み系エフェクトがあります。
自分の好みが決まるまで、また、好みのものを見つけるまで時間が掛かると思います。
まずは音楽ジャンル別での王道メーカーと機種を選んでおきましょう。
売れ筋では「ブルースドライバー」「チューブスクリーマー」「スーパーオーバードライブ」などがありますが、最初はどこでも手に入るオールマイティなオーバードライブ OD-3を基準として、もっと温かい音、もっと歪まない音、もっとハイレンジな音などで選ぶのがよいでしょう。
ジャンルが異なればディストーションでは「RAT2」も人気機種です。
他にもFUZZといったものもあるので、演奏する音楽ジャンルや好みに応じてエフェクター探しの「沼」というか旅にでましょう。
・ディレイ
クリーントーンでのカッティングやギターソロで活躍します。
これがあるとギターの楽しさが増すので是非とも揃えたいエフェクターです。
ディレイありきのフレーズ作りもありますし、トリッキーな効果も得られるのでハマれば虜になります。
教材として安価なマルチエフェクターという選択も
入門用マルチエフェクターもあります。
エフェクター分類とエフェクト名とエフェクト効果を全て覚えるのは大変ですし、コンパクトエフェクターで揃えていくと莫大な金額になってしまいます。
そんなときは、教材として安価なマルチエフェクターを購入してみてはいかがでしょう。
何十種類ものエフェクターとアンプモデリング、その組み合わせで作られたプリセット。
プリセットを選択して弾くだけで気持ちのよい音や面白い音が聞こえてくるはずです。
エフェクトも何十種類も入ってるので、何がどの効果が得られるエフェクターかを覚えるのに最適です。
先のお勧め4種類を単品コンパクトエフェクターで揃えて購入するよりも安価なマルチエフェクターも発売されています。
コンパクトエフェクターの方がツマミが少なく直感的に音作りできますが、マルチエフェクターは機能が多い分、操作もコンパクトエフェクターより複雑ですので、ここはお財布と相談しながら好みで選んだらよいかと思います。
ギターとアンプがあれば音は鳴りますが、エフェクターがあるとグッと楽しみが増します。
いろいろと試してみましょう。
それでは楽しいギターライフを。
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